「新法師」の語義から考えて、新しく仏門に入った僧達の踊りであるとも解され、雲水の伝えたものとも考えられる。
歌詞の内容から考察して、室町時代の発祥ともいわれ、定かではないが、慶安年間(1648〜1651)頃より伝わったともいわれている。
はじめは五穀豊穣を祈る踊りであったが、天保年間(1830〜1843)雨乞い祈願を奉納してから雨乞い踊りといわれるようになった。またこれを奉納するのに米百石を要したことから百石踊りともいわれている。
墨染法衣・法師笠・瓢箪頭の杖を持つ新法師頭一名が指揮をとり、音頭取り・大太鼓打ち・鞨鼓打ちなどそれぞれ特色のある衣装をまとい、踊り子多数とともに踊る。
踊りは単調であるが、16拍子・32拍子などの拍子があり、入端・露の踊・菅笠踊など9種の踊りがある。
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